在宅療養支援歯科診療に関する総合的研修会
Ⅰなぜ今訪問診療なのか?
1.社会学的背景
〇日本の人口は1憶2千6百万人くらい。老年人口割合が27%強なので、実数は3000万人以上。
〇3000万人の約半数(1500万人強)が後期高齢者で、そのまた半数(約750万人)が要介護者・要支援者・要介護予備軍。
〇総合病院の入院患者は、 約150万人で、約600万人の国民が、通院困難者あるいはそれに近い状況。
〇全国の歯科診療所で治療を受けている患者数は、800~1000万人/週。すなわち、現在クリニック(診療所)で治療を受けている患者数とほぼ同数の人たちが、通院できずに歯科治療を求めていると考えられる。
2.健康寿命と死亡原因
Ⅱ高齢者の特性
1.加齢と老化
2.身体的特性
3.精神的特性
4.能力的特性
5.社会的特性
6.口腔領域の加齢変化
7.口腔以外での加齢による変化
Ⅲ高齢者に多く見られる全身疾患
1.高血圧
2.心疾患
3.脳血管疾患
4.糖尿病
5.腎症
6.精神神経疾患
認知症
アルツハイマー型認知症
血管性認知症
レビー小体型認知症
前頭側頭型認
統合失調症
老年期うつ
Ⅳ口腔機能管理に関する事項
1.「口腔機能管理」の概念
2.「口腔機能」の変化
3.唾液
歯科医療安全に関する総合的研修会①
Ⅰ医療事故に対する対策と対応
- はじめに
1999年は、日本における医療安全の始まりの年である。この年の1月に横浜市立大学付属病院で患者取り違え事件が起こった。
- 医療事故、医療過誤とは
- 医療事故の背景
〇医療事故の原因
〇ヒューマンファクターとヒューマンエラー
〇スイスチーズモデル
事故は単独で発生するのではなく、複数の事象が連鎖して発生するとした概念を図にしたもの。
- 医療安全対策
- インシデントとアクシデント
- 医療事故の患者への影響度
- インシデントレポート
〇インシデントレポートの目的
〇ハインリッヒの法則
1つの重大事故の背景には、およそ29の軽微な事故があり、さらにその背景には300のヒヤリハットが存在することを法則化したもの。
- 医療安全と診療録(カルテ)
- 医療安全活動
〇5S活動
〇ノンテクニカルスキル
状況認識、コミュニケーション、意思決定、チームワーク、リーダーシップなどを抱含する総称。
〇患者参加型医療
10.インフォームドコンセンもので、ト(IC)
11.医療事故調査制度
Ⅱ偶発症に対する緊急時の対応
- はじめに
医療は本質的に不確実・不確定なもので、医療行為にはリスクを伴い、過失がなくとも予期せぬ偶発症が起こり得る。
- 緊急時対応の基本
- 緊急時の対応手順
- バイタルサインについて
- パルスオキシメータの意義
- 歯科診療時の偶発症
〇血管迷走神経反射
〇アナフィラキシー
〇過換気症候群
〇アスピリン喘息
〇誤飲・誤嚥
- 救急蘇生法とAED
- 救急薬について
- 歯科用局所麻酔薬について
歯科医療安全に関する総合的研修会②
Ⅰ院内感染対策が歯科医療に必要になった背景
- 社会的背景
- 学術的背景
- 経済的背景
- 歴史的背景
Ⅱ院内感染における基礎知識
- ウイルス感染
(1)歯科医療で気を付けるウイルス
〇B型肝炎ウイルス
〇C型肝炎ウイルス
〇HIVウイルス
(2)身近に起こるウイルス感染症
〇ノロウイルス
〇インフルエンザウイルス
- 細菌感染
- 口腔細菌
- 日和見菌
- 多剤耐性菌
- 真菌感染
- 原虫
- ワクチン
- バイオフィルム形成
Ⅲ歯科医療における院内感染対策
- スタンダードプリコーションの理解
- 現状の中でも取り込める院内感染対策
- 唾液、血液の飛び散り
- 手指の消毒
- 手袋の着用
- スタッフへの教育およびB型肝炎ワクチン接種
- 感染対策マニュアルの作成
- ハンドピース交換の問題
- 滅菌機・滅菌システム
10.消毒
11.デンタルチェアユニットの微生物汚染